【ホテルトラブルから学んだ、深夜のプロフェッショナリズム】
2025年05月17日 03:01
出張で訪れた地方のホテル。
深夜0時ごろ、仕事を終え、少し外の空気を吸いにコンビニへ向かおうとしたとき、突如として低く響く騒音がホテル全体に鳴り響いていた。
何か機械のような、継続的な重低音。気になってフロントに確認すると、従業員は「全館で同様の騒音が発生している」と説明してくれた。
幸いにも、コンビニから戻ったころには騒音は収まり、再び静けさが戻っていた。
しかし、その後、深夜1時ごろにエレベーター前で見かけた一枚の張り紙に、思わず足が止まった。
そこには騒音の原因と謝罪が丁寧に書かれており、しかもラミネート加工までされていたのだ。
「原因は屋上の配管設備の不調」とのことで、すでに復旧済みとのこと。だが、深夜にも関わらず、スタッフがこの張り紙を用意し、ラミネートをかけ、掲示までしていたことに驚かされた。
コンビニから戻る途中、フロントで小走りに謝罪に追われるスタッフの姿が脳裏をよぎる。「マニュアル通り」かもしれない。だが、眠い深夜に、誰も見ていないかもしれない張り紙を“やっつけ”ではなく、しっかりと仕上げる姿勢には、強いプロ意識を感じた。
もちろん、騒音で眠れなかった方にとっては不快な出来事だったと思う。しかし私にとっては、気づかされることの多い一夜だった。
ホテルスタッフの皆様、本当にありがとうございました。